サウナで見た「しつけ」と「公共マナー」──営業職にも通じる“配慮”の話
先日、富山市で月に2~3回行っている温泉施設で、少し考えさせられる出来事に遭遇しました。
サウナに入っていたのは、年配の方と私、そしてもう一人の30代の男性。
しばらくして、その男性の子供がサウナのドアを何度も何度も開け閉めし始めました。おそらく、「パパ、まだー?」「パパ、いるー?」といった様子で、1分おきくらいに様子を見に来ていたのでしょう。
そのたびにドアが開いてサウナの温度は下がり、せっかくの“ととのいタイム”は台無しに。
それでもそのお父さんらしき人は何も言いませんでした。子供を叱る様子もなく、終始無言。
そして我慢していたおじいさんがついに堪えきれず、「温度が下がるから、何度も開け閉めするな!」と一喝。
ようやくそのお父さんは子供を連れてサウナを出ていきました。
が、その後も問題は続きました。今度は大浴場でその子が浮き輪とおもちゃを持ち込み、水面をバシャバシャ。お風呂というより、まるで水遊び場。係員の方が「おもちゃの持ち込みはご遠慮ください」と丁寧に注意していましたが、肝心のお父さんはその場におらず、姿が見えないまま…。
「子供は騒ぐもの」は免罪符ではない
私も子育てを経験していますので、子供が時に騒いでしまうこと、興奮してしまうことはよくわかります。完全にコントロールすることは難しい。でも、それでも「静かにしようね」「ここは騒いじゃダメだよ」と諭すのが親の役割だと思うのです。
子供が多少騒いでも、親がしっかりと声をかけていれば、周囲の人も「まぁ、子供だしね」と微笑ましく受け取るものです。
でも、公共の場で“しつけ”を放棄してしまえば、ただの迷惑。今回のお父さんのように「一緒になってはしゃぐ」「場を弁えない」、ましてや「姿をくらませる」というのは、正直言って「大人としてのマナーを放棄している」と言われても仕方がありません。
周囲への配慮は、営業職の“基本姿勢”
この話、実は不動産業界での人材採用や接客にもつながると、私は感じています。
仮にこのお父さんが当社に「営業として働きたい」と面接に来たら、申し訳ないですが不採用です。営業という仕事は、常に“相手の立場に立つ”ことが求められます。
お客様が何を求めているのか、何に不安を感じているのか。家を買うという大きな決断に対して、いかに寄り添えるかが、我々の価値です。
その根底には「周囲に配慮できる力」が欠かせません。
サウナで周囲の迷惑を省みず、注意されても子供をたしなめないような人に、お客様への細やかな配慮ができるとは到底思えないのです。
「伸び伸び」と「無法」は違う
「子供には自由にさせたい」という気持ちは、親として当然の感情だと思います。でも、“自由”と“勝手”は違います。公共の場では、それに相応しい行動が必要です。
それを教えるのは学校ではなく、親。
そして親自身が背中を見せる必要があるのです。
子供の「将来」を思うなら、「どこでも自由にやっていい」と勘違いさせないこと。周囲に迷惑をかけているという視点を持たせること。その積み重ねが「社会性」になると私は信じています。
公共の場でのマナーや配慮は、将来の人格を育てる土台。
そして社会人になってからも、営業職をはじめとするあらゆる仕事に通じる“最も基本的な力”だと、強く感じた一日でした。
大人になっても「しつけられなかった子供」のままの人たち
そして、そんな“しつけ”の大切さを理解しないまま大人になってしまった方々も、残念ながらたまに見かけます。
たとえば、
・サウナで汗をたっぷり含んだタオルを絞る人
・サウナで大声で喋り続ける
人
・汗を流さずにそのまま水風呂に入る人
・顔や髪を水風呂につける人
・大浴場にタオルをそのまま浸ける人
こうした方々も、申し訳ありませんが当社では不採用です。
周囲に配慮できない、自分本位な行動しかできない方は、営業職としては完全に失格です。
営業とは「自分を通す仕事」ではなく、「相手に寄り添う仕事」です。
だからこそ、マナーと配慮ができる人が、お客様の信頼を得て結果を出していくのです。
公共の場でのふるまい一つが、その人の本質を物語ります。
小さな場面の中にこそ、人間性が現れる。
私たちは、そうした“人としての土台”を大切にする会社であり続けたいと思っています。
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令和7年5月15日
ViVi不動産株式会社 矢郷修治