ビビすまスタッフコラム社長仕事は「AIに仕事を奪われる」のではない!

スタッフコラム

2026.10.08 NEW
  • [社長]

仕事は「AIに仕事を奪われる」のではない!

最初に、ひとつ反省の話をさせてください。

 

先日、丸1日、メールを開けなかった日がありました。 

 

そのため、私宛てに届いていたお客様からのメールに、丸1日気づかないことがありました。結果としてお返事が遅れ、ご迷惑をおかけしてしまいました。この場を借りて、あらためてお詫び申し上げます。

 

言い訳になりますが、私のところには1日に300~400件近いメールが届きます。お客様や取引先からの大切な連絡、ポータルサイトからの反響通知、業界団体からのご案内、社内の予定共有、そしてセミナー案内やメルマガ。 営業メールその中に、本当に返事をしなければいけないメールが数件だけ埋もれているわけです。

 

「もっと気をつけます」と言うのは簡単です。

 

でも、「気合いと根性」で400件を毎日さばき続けるのは、正直なところ無理があります。

人は見落とします。疲れていれば、なおさらです。

 

そこで考えました。見落とさない仕組みを作ってしまえばいい。そして、その仕組みづくりの相棒になってくれたのが、最近大の仲良しの生成AIの「クロード(Claude)」でした。

 

プログラムを書けない社長が、半日で「秘書」を作った

作ったのは「メール見張り番」という仕組みです。

・10分ごとに私のGmailを見に行き、新しく届いたメールをAIが1通ずつ読んで、「緊急」「要返信」「反響」「要確認」「不要」に仕分けます。

・緊急のものはすぐに私のスマホのLINE WORKSへ通知が届き、朝8時・昼12時・夕方17時には、まだ返事をしていない重要メールの一覧が届きます。

・返信すると一覧から自動で消え、24時間以上放置しているメールには警告マークが付きます。

 

もう一度言いますが、私はプログラマーではありません。 宅建士で、不動産屋の枯れ気味のちんちくりん社長です。

コードを一から書けと言われても、1行も書けません。

 

ではどうやって作ったのか。

クロードに「メールが多すぎて困っている。大事なメールだけ知らせてほしい」と相談しただけです。

するとクロードが、通知先はどこがいいか、判定はAIにさせるかルールにするか、通知のタイミングはいつがいいか、と質問を返してくれました。答えていくうちに、仕組みの設計図とプログラムが出来上がっていきました。

 

途中、LINE WORKSの管理画面で何を押せばいいのか分からなくなる場面が何度もありました。そのたびに画面のスクリーンショットを貼り付けて「どこ?」と聞くと、「真ん中の青い文字を押してください」「それは押さないでください」と、隣に座っている先生のように教えてくれます。

極めつけは、仕分けの基準づくりです。「過去のメールを分析して基準にしてほしい」とお願いしたら、実際に私の受信トレイを読み込み、「本人宛て以外のメールが大量に届いているのが原因です」と分析したうえで、私の取引先や所属団体に合わせた判定基準を作ってくれました。

 

かかった時間は、休憩をはさみながら半日ほど。 費用は、AIの利用料として月に数千円程度の見込みです。

人を1人雇って毎日メールを仕分けてもらうことを考えれば、比べものになりません。

 

この1か月で、社内ツールがこれだけ増えました

実はメール見張り番は、ここ最近クロードと一緒に作ったツールのひとつにすぎません。この1か月ほどで、当社の現場ではこんな道具が動き始めています。

  • 物件確認・案内予約ツール:他の不動産会社さんやお客様が、QRコードから物件確認と案内予約をできる仕組み。アンケートや売主様への報告の集計まで行います。
  • 重要事項説明書チェックツール:重説や売買契約書の記載内容を資料と突き合わせ、食い違いや入れ忘れの特約がないかを確認します。 ←スタッフから改善点が多く寄せられておりまだ未完成です。
  • 案内前 提案書ビルダー:ご案内の前にお渡しする、物件の魅力をまとめたA4の提案資料を短時間で作れます。
  • 周辺環境データ取得ツール:物件の住所を入れるだけで、学区、最寄りの交通、周辺施設、販促用の地図までまとめて出してくれます。
  • 見積チェックツール:リノベーション工事の見積を比較・点検し、抜けや割高な項目を見つけます。
  • KPI分析ツール:営業スタッフ一人ひとりの数字を月ごとに分析し、担当者ごとの講評まで出します。
  • 資金計画・ライフプランのシミュレーター:購入後の暮らしとお金の流れを、お客様と一緒に画面で確認できます。

どれも、以前なら「システム会社に見積をとって、数十万〜数百万円、数か月」という話でした。それが今は、現場で「こういうのがあったら便利だよね」と話が出たその週に、形になります。

 

大切なのは、ツールを作ること自体ではありません。

重説チェックはお客様の安心のため、提案書ビルダーはご案内の質を上げるため、メール見張り番はお返事の遅れをなくすため。  浮いた時間と手間を、お客様と向き合う時間に回すためのものです。

 

クロードは「道具」ではなく「相棒」だった

使ってみて一番驚いたのは、クロードが言われたことをこなすだけの道具ではなかったことです。

たとえばメール見張り番を作っているとき、私が「1日に400件くらいメールが来るけど大丈夫?」と聞いたら、

「その量だと最初の作りでは取りこぼしが出る可能性があります」と、自分で作ったプログラムの弱点を正直に教えてくれ、すぐに作り直してくれました。私が管理者のパスワードをうっかりチャットに書き込んでしまったときには、「パスワードは送らないでください。今すぐ変更をおすすめします」と、きちんと注意もしてくれました。

 

言われたことに「はい」と答えるだけでなく、こちらが気づいていない落とし穴を先回りして教えてくれる。経験のある部下や、頼れる外部の専門家と仕事をしている感覚に近いのです。

 

そしてもうひとつは、こちらの知識レベルに合わせてくれること。「デプロイって何?」「なんで新しくアカウントを作らないといけないの?」といった素朴な質問にも、嫌な顔ひとつせず、専門用語を使わずに説明してくれます。

分からないことを、分からないまま聞ける。50代の私にとって、これは本当にありがたいことでした。

 

私が特別にパソコンに詳しいわけではありません。必要なのは、「こんなことに困っている」「こうなったらいいな」と、言葉で伝えることだけ。不動産の仕事で毎日お客様のご要望をうかがっている私たちは、実はその「伝える力」をすでに持っているのだと思います。

 

AIに仕事を奪われる、のではなく

「AIに仕事を奪われる」という話を、よく耳にします。不動産業界でも、査定や物件紹介はAIがやるようになる、営業マンはいらなくなる、といった声を聞くことがあります。

この4か月、毎日のようにクロードと仕事をしてみて、私の考えは少し違うものになりました。

 

AIは、私の仕事を奪いませんでした。奪われた(奪ってくれた?)のは、メールの山を前にため息をつく時間や、同じ書類を何度も作り直す手間のほうです。そうして空いた時間で、私はお客様と話し、スタッフと向き合い、次の一手を考えることができています。

ただ、ひとつだけ確かに感じていることがあります。それは、AIを使う人と使わない人の差が、これからどんどん開いていくということです。

同じ1日8時間でも、AIを相棒にしている人は、調べもの、書類づくり、確認作業をあっという間に終わらせて、人にしかできない仕事に時間を使います。

使わない人は、これまでどおりの方法で、これまでどおりの時間をかけ続けます。

最初は小さな差でも、1年、3年と積み重なれば、仕事の質にもスピードにも、はっきりとした違いになって表れるでしょう。

 

つまり、AIが人を追い出すのではなく、AIを使いこなす人が、使わない人の居場所を少しずつ狭めていく。私はそう感じています。

 

少し怖い言い方になってしまいましたが、裏を返せば、今から始めれば十分に間に合うということです。

クロードは、使い始めるのに専門知識もプログラミングもいりません。必要なのは、最初の一歩を踏み出すことだけです。

 

「温故知新」をもう一度考える

先日、ある協会の会合で、会長がこんなお話をされていました。「猫も杓子も、これからは生成AIだと叫んでいる。でも、人とのつながり、アナログが一番大切だ。生成AIに頼り過ぎてはだめだ!」と。

おっしゃることの半分は、私もまったく同じ考えです。不動産は、人の一生に何度もない大きな決断に関わる仕事です。お客様の不安に寄り添い、顔を合わせて信頼を積み重ねる。その大切さは、AIの時代になっても変わりません。

ただ、私はこの話を聞きながら「温故知新」という言葉を思い出していました。

「故(ふる)きを温(たず)ねて、新しきを知る。」

昔からのものを大切にすることと、新しいものを取り入れることは、本来どちらか一方を選ぶものではないはずです。

古きを大切にするからこそ、新しきを使いこなす。それが、この言葉の本当の意味ではないでしょうか。

実際、私がAIに任せているのは、メールの仕分けや書類の確認といった作業のほうです。

そこで生まれた時間は、まさに会長のおっしゃる「人とのつながり」、つまりお客様やスタッフ、地域の皆さんと向き合う時間に使っています。

アナログを大切にしたいからこそ、デジタルに任せられることは任せる。私はそう考えています。

 

【残り1席】クロード初心者研修のご案内

そこで、お知らせです。10月15日(木)に、私・矢郷が講師となって「クロード初心者研修」を当社で開催します。

項目 内容
日時 2026年10月15日(木)16:00〜(1時間半〜2時間程度)
会場 ViVi不動産株式会社 天正寺本店(富山市天正寺1076)
講師 矢郷修治(ViVi不動産株式会社 代表取締役)
参加費 無料
空き状況 残り1席

「クロードがすごいらしいのは何となく分かっている。でも、どうやって始めたらいいのか分からない」。

そんな方に向けて、登録の仕方から、日々の仕事での使い方まで、私が実際にやってきたことをそのままお伝えします。

ただし、参加にはちょっとした条件があります。

  1. 私の携帯番号をご存じの方に限ります。 つまり、一度は私と名刺交換をしたことがある方、ということです。ブログに番号は載せませんので、ご存じの方だけがお申し込みいただけます。
  2. 講師の質と研修の内容に、文句をつけない方に限ります。 なにしろ講師なんて数えるほどしかしたことのない私が講師です。 そんな講師なので無料です。 なので、そこはどうか大目に見てください。

お申し込みは、私の携帯に直接ご連絡ください。残り1席ですので、先着順で締め切らせていただきます。気軽な気持ちでどうぞ。

 

おわりに

当社は今年で創業20周年を迎えました。20年前、物件探しは紙のチラシと店頭の図面が中心でした。それが今ではインターネットが当たり前になり、そして次は、AIが当たり前になる時代が来ています。

時代の変わり目には、いつも「新しいものは苦手だから」と様子を見る人と、「とりあえずやってみよう」と飛び込む人がいます。

どちらが正しいということはありません。

ただ、私は不動産屋として、そして経営者として、飛び込む側でいたいと思っています。

お客様により早く、より正確に、より丁寧にお応えするために。

そして今回の研修も、その延長線上にあります。私が覚えたことを、身近な皆さんにもお裾分けしたい。

富山の街で、AIを相棒にして元気に働く人が一人でも増えたら、こんなにうれしいことはありません。

10月15日、天正寺本店でお待ちしています。

富山の不動産売却・購入のご相談は、ぜひ安心してViVi不動産にお任せください!

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(作成日:2026年10月8日)

ViVi不動産株式会社 代表取締役社長 矢郷修治

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